Chikuwaのつぶやき

クラシック音楽、言語、ドイツ、物理など、雑食性です

2021-01-01から1年間の記事一覧

ルツェルンフェスティバル2021の思い出

2021年9月10日(金)、ブロムシュテット指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴くため、スイス・ルツェルンへ電車で旅行した。プログラムはシューベルトの未完成と、ブラームス4番。オーケストラが本当に一つの生き物になって客席に迫って…

アインシュタイン 一般相対性理論 原論文の日本語訳

誰でも名前だけは知っている、アインシュタインの一般相対性理論。本人が書いたドイツ語の論文(『一般相対性理論の基礎』*1)の序章を、日本語訳してみました。文体は、人当たりがよくて丁寧に物理を教えてくれる、人気教授という感じ。彼がこの論文を書い…

SDGsの背景

SDGs(持続可能な開発のための目標)は国連が採択した、世界をよりよくするための開発目標。企業理念やビジネスの場面でも注目を集めているが、なぜ掲げられているような17項目が選ばれたのだろうかと、考えてみる。真理探究(基礎科学)や人文学的教養(芸…

Podcastの価値

ここ1年くらい、Podcastをよく聴く。古くなってSIMカードも入っていないiPhoneから写真やデータを全て取り出し、WiFi環境下で20GB近くPodcastのエピソードを詰め込んで通勤時などに聴いている。 現代日本の知の先端を行くような人たちの語り 言語学、世界史…

各国現行憲法の改正頻度

日経に興味深い記事があった。 www.nikkei.comここでは現在までの改正回数のみで比較されているが、国によって現行の憲法も古いもの(アメリカ:232年前)から新しいもの(韓国:33年前)と差がある。これまでの改正回数を、単純に「制定から今までの年数」…

M1 Mac TerminalプロンプトでARMネイティヴモードとRosetta使用モードを明示させる

Intelプロセッサ向けのソフトをM1 Mac上で動かそうとすると、Rosetta2が起動して「翻訳」しながら動作する。Terminalで作業している時に、 ARM64(ネイティヴ)で動いているのかx86_64(Rosetta2)で動いているのか を知りたいことがある。Terminalでuname -…

中国との摩擦

経済的な影響力の増大、科学技術の進歩と人口増加を経験する国には、軍事力増強、他国への支配拡大への欲求あるいは自分達の強さを誇示したい欲求が生まれてしまう。明治維新から日露戦争までで舞い上がった大日本帝国が、満州そして日中戦争へ進んでいった…

ディスプレイの"広さ"とサイズ・アスペクト比の関係

PCや外付けモニターの画面サイズを選ぶとき、「どれだけ広く感じるか」が重要。この感じ方には対角線の長さ(単位: inch)だけでなく、縦横の比(アスペクト比)も関わってくる。従来はテレビと同じ16:9の比がほとんどだったが、MacBookやDell XPSなどが16:1…

反・民主主義論 佐伯啓思(新潮新書)

民主主義と民主政治はどこまで人間の生活を幸せにできるのか。学校の歴史の授業では、「国民の意思」が政治に反映されなかった時代との比較を通して、今の民主政は優れている、大切にしなければならない、と習う。でもその限界を考える機会が少なすぎるせい…

オリンピックについて思うこと

新型コロナ情勢や会長辞任で今でも揺れている東京オリンピックの開催。ただ僕はどうもオリンピックに関心が湧かない。大幅に商業化し、お金儲けに使われている、というのも一因。ここで述べたい、もう一つの好きになれない点は 国 vs. 国の構図 だ。日本がど…

Manipulation of numbers in politics and economy

www.youtube.comYou should not blindly trust dramatic informations. In most cases the reality is not so dramatic and the actual numbers are in the middle of the gauge. It is also important to always pay attention to the axes in figures. We …

ヴルカヌス・イン・ヨーロッパとの出会い

以下は当時の日記。共感する学生がいたらぜひヴルカヌスを検討してほしい。 2018年6月11日 ヴルカヌス・イン・ヨーロッパプログラムの存在を知った。 www.eu-japan.eu先月に大学の留学生課が学内で説明会を実施していたようだが、それには気付かなかった。グ…

ドイツ 長期滞在ビザ申請体験記 2021

春からドイツ企業で働くため、2021年2月9日に在日ドイツ大使館にてビザ申請を行ってきました。 なぜ国内で申請? 日本人であれば本来ならドイツ渡航後に現地で申請すれば良いのですが、新型コロナの影響で入国審査も厳しく、門前払いのリスクを避けるため日…