Chikuwaのつぶやき

クラシック音楽、言語、ドイツ、物理など、雑食性です

何を楽しみに生きるか?

I love to immerse myself in the bests of human creations.

僕の色々な興味関心を貫く軸として、的を得ている。
古代ギリシャやローマの彫刻を鑑賞するのも、ベートーヴェンブラームスの音楽に心酔するのも、美味しいフランスチーズや日本酒も、漢字の歴史と成り立ち、ニュートン運動方程式も、シュレディンガー方程式も、かつて存在した人間の偉大な創造物あるいは歴史の風雪に耐え磨かれてきたダイアモンドだから、僕の心を打つ*1

これらと対照的に、政治経済・経営や法律に興味が湧かないのは、人間の醜悪な側面が多く見えるから。液体民主主義など新しい方法によって、”俗世”の社会が少しずつ良くなること(これまでも段階を追って良くなってきた)を願うし注視していきたいと思うが、僕の心を打つテーマではない。耽美主義的だと揶揄されるかもしれないが、こうでもしていないと、僕には生きる価値を見出すのが難しくなってしまう。

*1:物理学の方程式が「人間の創造物(モデル)」なのか、「自然を記述する数式(真理)」なのかは、科学哲学の問題だが、僕は前者だと思っている。なぜなら、現在の素粒子理論は素粒子の種類が多すぎる上に4つの力の統一理論もできていない。「自然を記述する数式」はおそらくさらに抽象的な次元に存在していて、人類はまだそれに到達していない。それは過去に起きた自然認識のパラダイムシフトを思い返せば当然のように思われる。粒子だと考えられていた電子が、ミクロでは実は波のように振る舞っている(de Broglie)だとか、連続量と考えられていた波のエネルギーが実は \hbar\omegaの整数倍にしかならない(Planck)だとか、人類の自然に対する解像度を上げるような功績の積み重ねによって、物理学のモデルは自然をより正確に再現するように発展してきた。