モーツァルト ピアノ協奏曲20番(1785)
オーケストラやクラシック音楽に馴染みない方へ。名曲・名演を簡単に紹介するシリーズです。
今回はモーツァルト作曲、ピアノ協奏曲20番です。可能ならパソコン等大きな画面でぜひ見てほしいです。
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ピアノ協奏曲
協奏曲というと基本的には「ソリスト+その他」なので、ソリストがメロディでその他オーケストラが伴奏、と誤解されるかもしれませんが、必ずしも常にそうではありません。カラオケボックスに入って自分がメロディを歌っている時のような満足感だけではなくて、ソリストとオーケストラはもっと有機的に結びついているのです。それが見た目でもよく分かる演奏として、ベルリン・フィルとバレンボイムの名演をセレクトしました。バレンボイムは指揮者としてもピアニストとしても活躍する現役世界最高レベルの音楽家です。彼の手(そして目)が30分間、文字通りピアノとオーケストラを縦横無尽に操りモーツァルトの名曲に生命を吹き込んでいる様は、もはや人類の宝です。
モーツァルト
モーツァルトの音楽を聴くと頭によい、癒される、ということで彼の音楽に柔らかで美しいイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、この例のように実にアツい激しい音楽も書いているのです。甘美な第2楽章を挟んでいるので尚更感情の高まりは大きくなります。未知・不安の短調で始まり、拳を突き上げるような力強いフォルテで頂点に達するようなこの曲の展開は、かのベートーベンをも熱狂させ、自身もソロピアノのカデンツァを書き残したそうです(第1楽章、11'11~13'27)。
コンサート日記
所属していたオーケストラの演奏会でこのピアノ協奏曲20番をやったことがあったのですが、僕が担当ではなくあまり真剣に向き合うことなく終わってしまいました。当日ホールでのリハーサルで客席から聴いたのですが、協奏曲の本当の良さを感じるにはアマチュアの演奏では不十分だったようです。。。いつか名オーケストラの演奏を生で聴きたいです。